クローバー学園からのお知らせ
援助をいただいた皆様のご紹介
創立者岡定六は、軍人として日清・日ロの戦役に従軍し、無事帰還しました。しかし、戦後の混乱した世相のために、予想以上に失業者が多く、人身売買も公然と行われていたことに心を痛め、明治40年3月、家業を廃して当時の不遇児、身体不自由児、非行児童等を20名収容保護し、彼等に「手に職を持たせる」こと、併せて貧困家庭の収入増大のための授産を目的とした「塩山竹行李製作伝習所」を創設しました。
その後、収容児に学業を授けるために、「塩山至誠学園」(かつての感化院・現在の児童自立支援施設)を併設し、専任教師によって職業指導と学校教育が行われるようになりました。昭和10年、県立の感化院甲陽学園が開設されたのを機に塩山至誠学園を廃園としましたが、かねてより、乳幼児保育の必要性と重要性を痛感していた岡定六は、この遊休園舎を活用して、昭和12年に保育施設である「塩山愛育園」を開園しました。
昭和32年に至り、塩山愛育園養護部の併設開園が認可され、その後平成8年に社会福祉法人名を「光塩福祉会」と定め、児童養護施設名を新たに「クローバー学園」と改称しました。
平成23年には、それまでの旧園舎(大舎制)から、3階建ての新園舎(オール小規模ユニット化)が竣工しました。また、より家庭的な環境下での養育を目指して、令和2年度に分園型小規模グループケア「ひまわり」、令和5年度に同じく「かえで」を開所し、現在に至ります。
クローバー学園では、法人設立当初からの基本理念である「愛育」の精神を大切にし、職員一人ひとりが「当園のあるべき姿」を目指し、日々子どもたちの養育に携わっています。
子どもを権利の主体者として捉え、子どもが自らの存在を肯定的に捉えることができるよう、また、彼らにとって最善の利益をもたらすことができるよう、その子どもに合った支援の形を追求し、あわせて、家庭に代替する施設として安心、安全な養育の場を提供することができるように、すべての職員が努めてまいります。